21Water 2005 IT Seminar
21世紀水倶楽部 ITグループセミナー「IT先端技術の活用法」(2005)
講演『IT先端技術の活用法』 4.ネットワーク新技術
NTTインフラネット(株) 事業開発本部: 永井 友康 氏
《電力線通信》
- 既存の電力線を通信媒体として使用する技術。USAでは既に行われている。
- 日本では,2006年より家庭内の利用が解禁の方向(現在は,法制度的に不可)で,170〜200Mb/sまで見込めるため,動画も可能。
《MINO》
- 無線LANの高速化技術で,双方が複数のアンテナを使用することで高速化を実現しているもの。ユーザーの印象としては通信スピードは期待したほどで速くなった感じはないが,距離は2倍程度離れても安定した感じとのこと。
- 現在発売されている機器は4万円程度で,もう少し価格帯が下がれば大きく普及する可能性あり。
《IPv6センサー》
- インターネットで使えるセンサー。温度センサーが既に実験的に使用されている。v6とはVer6のことだが,v4とv6の最大の差として,IPアドレスが飛躍的に増加し,ほぼ無尽蔵のアドレスを使用可能。
- 実験例として,牛の体調は「体温」である程度把握できることから,牛全頭にIPv6(固体識別コードも持った温度センサー)を装着。ネットワークにより,どの牛が(固体識別コード),どの時点で(受信時間),温度がいくつであったかを把握できる。
- 関連企業により,IPv6・センサネットワーキングコンソーシアムが結成されている。
《レッドタクトン》
- 人の体を伝送経路として利用できるユビキタス技術。体の一部がレッドタクトンの送受信機に触れることで伝送経路が形成され通信を開始,離れることで終了。
- RedTactonのHPあり
- どんなシステムに利用できるかも公募中。