21Water 2005 IT Seminar
21世紀水倶楽部 ITグループセミナー「IT先端技術の活用法」(2005)
講演『IT先端技術の活用法』 5.1. IT導入のヒント
NTTインフラネット(株) 事業開発本部: 永井 友康 氏
- 下水道界における場合:施設拠点間のIPネットワーク化により,広範囲な地域を統合した監視。ビデオチャットや,携帯電話で外出中も自宅のネコの様子を見るようなイメージ。通信コストの縮減と,広域監視(見ることで異変の察知など)による人件費削減。
- ICタグ・ICカードは,固体の識別を行うことができ,多岐にわたる活用がありえる。
- 電柱移設等の作業時に,電柱に貼り付けたICチップ(電柱付近の埋設物や施工上の留意点などの情報が記録)から,その場でPDSにて読み取って確実な施工に反映。また,作業時に判明した内容は,その場でICチップに埋め込む。
- 近年の社会状況から,子供の安全対策として,学校等の門などに受信機を設置し,子供(ICタグ装着)が通過した時刻を,親の携帯に通知(帰宅時間が予想できる)。夜間になる学習塾などでは既に導入しているところも。「お父さん」にICタグを装着するのは,装着される本人に不評。
- IT設備更新のタイミングは,価値の変化やコスト比較から。家電等は残存価値があっても,「価値の変化」だけで更新する場合があるが,公共財は「価値の変化」だけでは無理。なお,IC技術関連は5年間同じ状況が続くとは思われず,回線やネットワーク機器の使用期間は3年が目安であろう。(例:無線LANは,2001年に11Mb,2003年に54Mb,2005年にMINO製品化。それぞれかなり異なる技術なので互換性は殆どない。)
- IT設備は「導入して,活用して,いくら」。低コストで使用範囲は限定されていてもそでも十分に目的達成ができればOK。高価なもので広い適用範囲があっても,使いこなせなくては3年後には陳腐化。規格やタイミングはこれらを考えて。