1.テーマ:湖沼水質の保全と下水道―諏訪湖の事例より
最近の諏訪湖の水質について、リン濃度では環境基準0.05mg/Lをクリアーするところまできている。透明度が回復し沈水植物の繁茂も観察されるなど生態系の観点からも改善の兆候は著しい。諏訪湖の回復に対して諏訪湖流域下水道が果たしてきた役割は大きいものと考えられ、下水道事業の完成(18年度末普及率97.2%)により湖の水質保全が達成された良き先例になるのではないかと考えられる。本研究集会では、下水道整備の進捗と湖の水質、生態系の改善がどのようにリンクしてきたかを改めて確認することとし、湖沼の水質改善の特性についてみてみる。また、下水道により制御できる点源負荷とその他の面源負荷の寄与についてもデータを見ていくこととし、諏訪湖の事例と他の主要な湖沼とで、水質改善にどのような差異があるのかについての議論も紹介いただく。
2.開催日:平成21年10月20日(火)午後2時より5時
3.開催場所:(財)下水道新技術推進機構8F 中会議室
(東京都新宿区水道町3−1 水道町ビル)
4.プログラム 講演要旨 総合討議要旨
14:00 開会、主催者挨拶
14:10−14:40 諏訪湖の水質保全と流域下水道事業の進捗
長野県地球温暖化防止活動推進センター事務局長 青柳光昭
(前長野県環境部生活排水課長)
14:40−15:10 近年の諏訪湖水質・生態系の変化
信州大学山岳科学総合研究所教授 花里孝幸
15:10−15:40 諏訪湖の実例と他の湖沼との比較
筑波大学大学院生命環境科学研究科教授 福島武彦
16:00-17:00 総合討議(司会 佐藤和明)
17:00 閉会 続いて懇談会
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