講演概要 秋の研究集会「下水道による窒素除去と地球環境保全」
                        
 NPO法人21世紀水倶楽部
2011.12      
1.開催趣旨
 下水道の高度処理ではリンの回収利用がこのところ大きく進展しましたが、一方の窒素に関しては汚泥部分の一部利用があるものの、大部分は水・汚泥処理によって分解処理をしなければなりません。この処理に要するエネルギー、そして処理時に発生する温室効果ガスN2Oは我々の関心事です。
 21世紀水倶楽部では昨年秋に「下水道と温室効果ガスコントロール」というテーマで研究集会を開催いたしました。今年も同分野のテーマで新たな講師の先生方をお呼びして秋の研究集会を開催いたします。
 20世紀初頭に開発された窒素の工業固定は、食糧増産に大きく貢献してきましたが、一方では大気や水圏に様々な環境問題を引き起こしています。そして現在、地球上の窒素サイクルの健全化のために下水道の寄与が期待されています。1970年代に確立された下水の生物学的窒素除去法がこの窒素問題にどう貢献できるのか、本研究集会で議論を深めたいと思います。昨年と同様、本分野の権威でおられる花木啓祐先生に総括コメントをお願いしています。
2.プログラム
  開会挨拶       21世紀水倶楽部理事長 亀田 泰武        

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下水の窒素除去とエネルギー消費および温室効果ガスの発生
   要旨 国土技術政策総合研究所下水処理研究室長  小越 真佐司

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 下水処理場におけるNOの発生特性と制御に関する考察―水処理からの発生を中心にー
   
要旨 秋田工業高等専門学校環境都市工学科助教   増田 周平

 ● 総括コメント
       東京大学大学院工学系研究科教授  花木 啓祐 

 ● 総合討議        
司会 21世紀水倶楽部 佐藤 和明
,日程
日時: 平成231115日(火)14:0017:00 

場所: (財)下水道新技術推進機構8F中会議室 
                 (東京都新宿区水道町3−1水道町ビル)