木更津の干潟(盤州干潟)見学会報告 2016/05/08
                              NPO21世紀水倶楽部   亀田泰武
 8回目となる木更津の干潟見学会を企画しました。昨年は5月19日でしたが、今年は5月連休最後の日曜日となり参加人数は昨年と同じ4人でした。
当日の潮の状況ですが、潮位表木更津で新月で、満潮が5:08の191cmと18:30の190cm、干潮が11:49の−1cmでした。
 日程の関係で連休最後の休日になってしまい、すごい人出でした。入場券を購入するのに15分くらい並ぶほど。どうも休日は避けた方がいいようです。数千人の人がいましたが干潟が広いので、混雑はありませんでした。
 岸から400mくらいの所から熊手を入れはじめ、人が比較的多いこの辺がこの辺のアサリが生息密度が高かったようです。ここから沖に行くにつれ少なくなり、800mくらいになると掘って出てくるのは貝殻ばかり、アサリも他の貝もいませんでした。
 取れたのは昨年と同じ程度1.5kgくらい。昨年より少し大きい感じです。小さいアサリの比率が少なく、稚貝が殆ど見られなかったのが気になります。昨年の稚貝定着がうまくかなかったためか。潮干狩りには良いのだけど、来年どうなるだろうか。
 一昨年からはじめたアサリ貝殻の模様写真はこちら アサリの芸術3 
 バカ貝、シオフキなど昔は非常に多かったのに姿を見ることがありませんでした。またマテ貝も見ることがない状態が続いています。ツメタ貝のお椀型の卵は沖の方で少しあったものの例年より減っていました。
 干潟に入って気がついたのが、タマシキゴカイの砂のとぐろが多数あること。昨年目に付いたミズヒキゴカイの桃色の植物の苗のようなものは沖の方に少しある程度。
 今回、風が穏やかで海水がきれいなせいか、沖の方の水たまりでフグやヨウジウオのような細長い魚を見ることができました。カレイの稚魚にも遭遇。また4〜5百メートルのアマモの所で大小のワレカラを多数目撃。
木更津海岸の人出
 連休最後の日曜日で天気もよく多数の人が来訪。アサリは結構いて重量オーバーで追加料金を支払う人もけっこういました。

タマシキゴカイの砂とぐろ クロムシ
 今年は特に多いように感じました
400mくらいのところのアサリ
 熊手で数回掘って取れたもの。昨年より大きく、小さいのが少なかった。模様から外来種が多そう。
オオワレカラ
 茶色の枯れ草のようなもの。長さ5cmくらい。ナナフシのような感じでアマモのまわりを動き回っていました。2cmくらいの茶色や緑色のワレカラも多数。甲殻類に属するそう。 
 
   カレイの赤ちゃん
 東京湾にはカレイが沢山いますが、稚魚を見たのははじめて。風が穏やかで水がきれいだったため見つけられたのでしょう。泳いでいないと絶対に見つけられません。。