木更津の干潟(盤州干潟)見学会報告 2022/05/17 NPO21世紀水倶楽部 亀田泰武 見学会をはじめたのが2004年からで最初は多摩川河口干潟見学であった。木更津海岸見学は2006年を皮切りに今年で13回目となる。 見学会の参加者は、総数6名でNPO水倶楽部からは4名。 集合は5月17日(火)9:30木更津駅西口出口で、そこからタクシーで近くまで。 当日の潮の状況は、潮位表で東京は16日が満月で、5月17日は干潮が11:41の−8cm、満潮が4:45の199cm。 行きも帰りもちょうど集団潮干刈りの幼児達と一緒でした。干潟に降り最初に目についたのが去年同様、砂のとぐろで、これはタマシキゴカイ(通称クロムシ)が吐き出した砂。昨年同様生息密度が高い感じであった。タマシキゴカイは砂を食べて有機物を吸収し、とぐろのように砂を吐き出し、底質の浄化を行っている。増えるのは良いが生物相が単純になっているのはあまり良くない感じがする。 岸近くでもアサリはいて昨年同様小さい。沖に向かったがその途中も小さいの.昨年より密度は少ないように感じた。人の行かない遠くではこれまでアサリは非常に少なかったが、今回は沖の方でもある程度いる。 潮干刈り干潟の陸側の港内に筏が浮かんでいて、アサリ稚貝の育成とのこと。11月頃干潟内の稚貝を集めて筏の下に収容し、波に流されず、水面少し下の栄養状態の良いところで、成長が早くなるそう。ただ殻の色が黒っぽくなって少し大きくなって、干潟で育ったデザイン性の高い殻の小さいアサリと違うそう。 ハマグリは6人で2個採取。以前撒いたものがまだ少し生き残っているものと考えられる。マメコブシガニは例年より多く、掃除屋のアラムシロガイが少ないような印象であった。 2cmくらいの小さい穴があいているバカ貝の殻が散見できた。バカ貝の殻厚が薄いので、ツメタガイに攻撃されやすいそう。バカ貝は少し復活しだしたのかも。ツメタガイは去年より多い感じ。お椀状の卵は少なかった。姿を消していたマテガイの小さな殻もあった。復活してくれると良いが。 葛西海浜公園の渚 2022/05/04 ーアサリの芸術ー |
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