2022東京湾大感謝祭の報告                 亀田泰武           亀田
  東京湾大感謝祭は、市民や企業、団体と国や自治体がともに、海を起点にライフスタイルの転換を考え、行動するきっかけを提供する場として2013 年より開催されている。
 今年は3年ぶりに展示などが会場での開催になった。場所は以前の赤レンガ館周辺でなく、大桟橋の先端にある大きなホールで、「海にいいこと、やさしいこと、はじめよう!」をテーマに開催された。そのほかシンポジウム、乗船体験、清掃船見学、ハゼ釣り教室などが開催された。  
 ○大桟橋ホールの出展 10/15土,16日
 大桟橋ホールでは、様々な団体が出展し、このなかで東京湾で活躍する市民団体コーナーとしてフォーラム会員のNPOも無料で出展できた。水倶楽部の設立趣旨である、一般市民に対して、環境保全についての知識の普及と啓発に関する事業を行なうこと、に合致する数少ない機会なのでありがたいことである。
 参加条件としては、東京湾再生のための行動計画(第二期)の7箇所のアピールポイントで活動している市民団体の取り組みを紹介することであった。7箇所はお台場周辺、多摩川河口周辺、葛西海浜公園周辺、三番瀬付近などで、これまで葛西海浜公園の貝類調査を東京湾環境調査の一環として実施していたので、このテーマで応募。出展規模の連絡が遅かったため準備日数が取れず、クイズなど昔のパネルを使うことに。 
 パネルは葛西海浜公園のこれまでのハマグリ採取記録、21世紀水倶楽部の活動紹介(今回改訂)、一昨年下水道展に出展した東西トイレの様々の3枚。また2019年に取れた7.7cmの大きな貝殻、今年8月に取れた4cm内外の貝殻を展示。クイズに誘い、興味のありそうな人にパネルの説明をおこなった。感謝祭の広報が遅れ気味で集客が心配であったが、けっこう訪問者があり、用意したクリアーファイル180枚と大貫理事につくっていただいたひょうたん50個は殆どなくなった
 展示ホールでは、GKPが東京ワンダー下水道を出展している。

会場で、準備説明の参加は、
14金準備 押領司、秋山、大貫、亀田 15土 竹石、亀田 16日 佐藤、高橋真、髙島、亀田

 ○東京湾シンポジウム
  10/13木
 大桟橋ホール奥に設置されたステージで実施。第22回になり今回の企画は、ここ10年の東京湾の環境や生物の様子を見て,ちょっと変だなと感じる事象、変わった点(良いこと,悪いこと)、などの情報を集約・整理・情報共有するワークショップ的もので、発表者が14名と多く、発表時間は5~10分。コーディネーターは国総研岡田知也海洋環境研究室長。
 葛西海浜公園のハマグリを発表。 最近貝類が殆どいない海浜公園で、一度撒かれたハマグリが大きく育った例と、コロナが始まる頃奇跡的に定着したハマグリがある程度育って今年取れていることを報告。貝類が定着に成功さえすれば育つと思われる。
 今回は皆発表時間が短いので、凝縮した情報が出され参考になった。
 2005年以降、それまで漁獲の中心だったシャコが劇的にとれなくなったこと。またマコガレイなどの底生魚が減少し、スズキ等の中層魚が多くなったこと。冬の海水温上昇によってクロダイの活動範囲が広がり、栽培中の海苔を食べてしまうようになったことなど。
      
写真1 大桟橋ホール会場全景 
写真2  NPO21世紀水倶楽部の展示 
 
写真3 GKPの出展 
 写真4 東京湾シンポジウム 
 
パネル 葛西海浜公園のハマグリ  パネル 活動の状況