●排水管の流れと構造
排水は「水は低きに流れる」という通り高低差で流れる仕組みになっています。排水横枝管を考えると65mmの口径の管では勾配が2%以上の設計ですから、管の長さ20mで40cmの落差です。給水管の水圧を、例えば1気圧とすると、高低差にして10mから比べると小さいものです。従って、管底に堆積して流れにくくなっても強制的に流す能力が小さいのです。一方、排水管が詰まってきて床から少し上くらいの高さ(1mもないでしょう)まで水位が上がると、風呂場の排水口などから排水が逆流してしまいます。これから排水管が詰まってきた時に大きな被害をもたらすマンションでは定期的に、排水管の掃除をすることが重要です。
排水設備の設置については市町村条例で規定されています。
参考 東京都 排水設備要綱
岐阜市排水設備施工基準 岐阜市は分流式下水道の先進都市です
○建物の中
空気調和・衛生工学会規格で規定されています
トラップ、排水管の口径
洗面台 30mm 調理流し、西洋浴槽 40mm 大便器 75mm
排水横管の勾配
口径65mm 2%以上、口径75mm 1%以上
○建物の外
市町村の排水設備の基準があります。
標準的な場合
排水管の口径
100mm以上(特別の場合75mm)
排水管の勾配
戸建ての場合 2%以上
マンションなど 1%〜2%以上 排水量による
○飲食店
油を流さないようにするためのグリース阻集器を設置して、適正に管理することが求められています。
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