岐阜市中部プラント 2010.3          (撮影・文 竹石 和夫会員)
下水処理場の概要
昭和12年7月処理開始、
平成20年度末処理人口4.4万人、処理能力42600m3/日

 平成19年から3期に分けて更新工事が行われている。第1期は19〜22年度で水処理2系列と管理棟が建設されている。2期で旧水処理施設を壊して3〜6系列を建設、3期で比較的新しい水処理系列(昭和48年度築造)を壊して最初沈殿池を建設する。現在は中部プラントには最初沈殿池はない。


平面図・第一系列
生物反応槽・ポンプ棟


最終沈殿地
 この処理場の最も特長あるところ。混合液は中央から函状の減速枡に流入し、汚泥を沈澱させる。箱内の茶色の活性汚泥と箱の外のきれいな上澄み水との対比が面白い。沈澱池は正方形7m角2連で、越流堰は周囲4辺に。底部は4つの四角錐になっており、沈澱した汚泥を水位差で引き抜く構造であるが、現在はエアリフトで抜いている。
 



最終沈澱地の断面図
 底部に挿し込まれたパイプで汚泥を抜く。途中にエアが注入されている。傾斜部に汚泥が堆積するため人力で掻き落す必要があるとのこと。