合流式下水道の現状     合流式下水道の課題 
下水排除方式合流式の現状合流式の問題点問題点の改善 |お願い参考HP


合流式下水道の現状
 日本の近代的な下水処理場は、東京都(当時の東京市三河島村)の三河島処理場(1922年・大正11年、平成19年12月4日国指定重要文化財に指定、旧三河島汚水処分場喞筒場(ポンプじょう)施設|東京都下水道局 (tokyo.lg.jp)が始まりです。

初期の下水道建設計画は、降雨時の水害を防ぐことを優先し、分流式に比べて施工が容易な合流式が推奨されてきました。全国206団体(191都市・15流域下水道)で採用され、主に政令都市の41%(札幌市・仙台市・千葉市・横浜市・川崎市・名古屋市・京都市・大阪市・神戸市・広島市・福岡市・北九州市)・東京都区部では82%が合流式です。

合流式の欠点を補う事から分流式を推奨し、1972年(昭和47年)から分流式が建設されるようになりました。したがって、大都市を中心として、1972年以前に建設された下水処理場は合流式下水道が多くなっています。
 全国で合流式下水道を採用している都市数は、192ヶ所あり、令和4年度末現在、合流式の処理面積は228千ha、全体下水道整備面積に占める合流式の面積割合は12.9%となっています。
 皆さんの住んでいる下水道が、合流式か分流式であるのかは、地域の下水道局HPや自治体の下水道計画等で確認する事が出来ます。